再受験、医学生そしてパパに

理学療法士から医師を目指し再受験。国立大学医学科5年。在学中に結婚し、娘も生まれました。

覚悟と退路。もし、再受験に失敗していたら?

こんにちは、さんだ@再受験医学生 (@sanda_igaku) です。

 

「落ちたらどうするつもりだったの?」

 

この質問、よく聞かれます。端的に言うと

 

・諦める

・受かるまで続ける

 

のどちらかなんですけど、色々と有限の中で僕らは生きていることを考えると、いつかは何かを選択しなくてはいけない、というお話です。再受験応援なのにこういうのどうなん、とも思うのですが残念ながら全員が受かる世界でもないのです。ポリクリ中にも聞かれることが多いので自分の考えを残しておこうと思いました。

 

 

 

続けられる要素は「気力・経済力・体力」

仕事を辞める際、僕は再受験は2年だけにしておこうと思ってました。実際に2年して落ちた時はまた再挑戦するかもしれなかったですけど、とりあえずの区切りとして2年。

 

その理由は上の3要素が維持できないと思ったからです。

 

気力→死ぬ気で勉強して、2年間で合格ラインに達する自信があったので、それで落ちた時にモチベーションが保てるか不明。ちなみに、僕はめちゃくちゃお酒が好きなのですが、二次試験一日目終了後にビール半分で吐いた時に「これずっとは無理やな」と再確認しました。

 

 

経済力→受験どころか生きるのにお金がいります。貯金もギリギリで、実家にお世話になっている罪悪感がすごく、気力も一緒に落ちます。二年目はまた働くつもりでしたけど、仕事の合間に勉強するわけですから、体力的な面が問題に上がってきます。

 

 

体力→勉強するのにも単純に体力がいります。これは経済力によるところも大きいですが、単純に勉強する時間か、寝る時間が減るので無視できません。体を壊してしまっては意味がないです。

 

 

こんなこと言うと、「そんなん覚悟が足りない」みたいなこと言われがちなんですけど、ここは声を大にして言いたい。

 

 

「覚悟を決める=退路を断つ」ではない

仕事を辞めて受かるしかない状況だったんですけど、その精神が受かりやすくするわけではないんです。仕事を辞めたら単純に時間が増えるから、結果として受かりやすくなるだけなのです。

 

それを過程を見ずに「成功するにはリスクが必要」と履き違えてはいけません。「勉強に集中したいんで部活やめます」っていう高校生とは違いますから、リスクを取るのだったらある程度の勝算か、代替経路の算段は必要だと思うんですよね。そういうのがないリスクはただの愚かな美学です。

 

覚悟はリスクとリターンを分かったうえで挑戦する決意だと思います。

 

 

僕の場合、高3の学力に戻せば戦えて、当時も7月末まで部活をしてた位なのでそれなりの勝算がありました。また、再受験二年目は働く予定でいて、失業手当もらいにハローワークに行った時は普通に職探ししてたんですよね。幸い、国家資格持ってますから仕事はありますし、その仕事も好きですし。

 

この背景があったうえで、センター試験の形式が変わるということで早期の合格を目指して仕事を辞めました。

 

受験は合格に値する成績をとれば、確実に結果がついてきます。自分がいる状況で、どの程度リスクを負えて、どの程度勝算があるのかを考えながらでも、成績を伸ばすことはできます。

 

たしかに、現役生のように勉強一筋みたいな人と比較すると量は少なくなるかもしれません。そこで不安になるかもしれません。ですが、方法さえ間違っていなければ1日の量が少なくても成績は伸びるのです。(もちろん、その場合継続が必要だと思います)

 

だから、「仮面とか甘え」「働きながらなんて無理」って声は無視していいです。それぞれに事情や考えがあるでしょうから。

 

 

いつまでも続けていいし、いつでも辞めていい

 

要素とか覚悟とかちょろちょろっと書きましたが、本人の「医師になりたい」って気持ちが一番大事だと思います。

 

でも、勉強しているとめっちゃ辛いことってあると思うんです。

 

そういうときに「いつでも辞めていい」っていう選択肢を知っておくことは一つの救いになると思うんです。実際にその選択をとることはなくても。でないと、永遠と続くかもしれない「辛さ」に対して、正面からぶつからないといけませんから。

 

僕は勉強する内容はパズルを解く感覚で楽しんでる部分がありました。ですが、受験はプレッシャーにしかなりえず、つらいと思う日ももちろんありました。そういう時に「今はがんばろう」と前向きに思えたのは、「いつでも辞められる」という選択肢を知っていて、心の余裕が少しあったからかもしれません。

 

 

今回の記事は参考にならない人も多いでしょう。ですが、無視できない部分であることも確かだと思い、記事にしました。

 

少しでも多くの人が成功するように今後も応援いたします。

 

 

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